
青森県弘前市岩木山の麓
つがる林檎園
【つが る林檎園】では、弘前市の岩木山の見える園地にて、主にりんごの栽培を行っております。
収穫量を増やすよりも、良品質のものを収穫できるように日々栽培管理を行っています。
栽培へのこだわり
【つがる林檎園】では1年を通じ、りんごの栽培を行っております。
りんごはどんな風に育てても、あるいは放棄してもなります。
ただ、自分たちの作りたいりんごを作るためには、技術と手間を要します。
【つがる林檎園】では以下のことのこだわり栽培しています。
■市場も、食べる人も納得■
--「良品質」とは?--
市場と食べる人の求めるモノは違います。
市場は「見た目がよいもの」「貯蔵性が高いもの」を求めており、
「人が感じるおいしさ」の優先度は低いです。
逆に食べる人は見た目よりも「おいしさ」を大事にします。
市場に出荷する品種と直接食べてもらう品種を分けることにより、
どちらにも求められる品質のものをつくっています。
また、どちらの品種でもよく陽を当て、色づきよく、味をよくする栽培をしています。
「見た目でもおいしい、食べてもおいしい」りんごを目指しています。
■極力農薬を使用しない■
「無農薬栽培」「自然栽培」などありますが、
当方では「慣行農法」(スタンダードな栽培方法)を行っております。
「慣行農法」ではありますが、毎年いろいろ試行錯誤しながら栽培しています。
農薬散布は通常回数行いますが、効率良く散布することを心がけ、
1回当りの散布量は推奨量の半分程度で行っています。
・除草剤を使用しない。
園地の草刈りは乗用草刈機を使用し、年数回実施しています。
刈り取られた草は、有機養分として利用されます。
木の根の周りは根を傷つけないように、人の手で草刈をしています。
・トレーサビリティ遵守
使用する農薬はもちろん認可済みのもののみを散布します。
散布日、散布量をしっかり記録し、トレーサビリティを遵守しています。
■人以上に手塩をかける■
収穫までに品質を見極めて、不要なりんごを落とすことを摘果(てきか)といいます。
近年は、この摘果作業は労働力負荷が高いため、薬剤で落としたり、収穫までやりきれない園地もあります。
当方では、この摘果作業を人の目で確かめ、しっかり行っています。
収穫したりんごはすべて棚に並べられるりんごのする!美味しいもののみ収穫する!
そういう気持ちで樹上選果しています。
また、りんごに陽が当るように、ひとつひとつ「玉廻し(たままわし)」を行い、
おいしくならない果実は容赦なく落とし、丁寧に育てています。
手をかける=よく見るということ。
自然相手ですので、樹を、果実をよく見て一つひとつ対応しています。
■「酸味」「味の濃さ」にこだわる■
「おいしさ」は人の主観です。
「これおいしいよ!」といっても、甘いのが好き、すっぱいのが好きなど、好みは十人十色。
そういった主観を抜きにして、当方での「おいしさ」の基準は、
「味が濃厚であること」
「酸味と甘味のバランスがとれていること」
であると考えています。
近年では糖度の高いもの、甘いものが評価が高い傾向がありますが、
おいしいりんごは「酸味と甘味のバランスが取れ、味がしっかり濃厚なもの」
と定義し、この「おいしさ」を求めて栽培しています。
りんご生産年間スケジュール
りんごの販売と加工は1年を通じ、以下のスケジュールで行っております。

作業内容
1月~3月:整枝・剪定(せいしせんてい)
4月:肥料施用
4月~9月:薬剤散布
5月~9月:草刈り
5月:受粉
5月~7月:摘花、摘果(みすぐり)
6月~7月:袋掛け
9月:袋はぎ
9月~11月:着色手入れ(葉摘み、玉まわし、反射シート敷き)
8月~11月:収穫
取り扱い品種
主力の「ふじ」をはじめとし、以下の品種を生産しています。
また、各々の品種でジュースも製造しています。

【りんご】
・サンつがる
・早生ふじ
・千秋(せんしゅう)
・ジョナゴールド
・シナノスイート
・星の金貨
・王林
・ふじ(有袋ふじ)
・シナノゴールド
・サンふじ(無袋ふじ)
【プルーン】
・シュガー
少量ですが、加工用として栽培しています。お菓子屋さん、ジャム屋さんに好評を得ております。